８月２２日、福島大学行政政策学類の「福祉的支援を要する人の権利擁護とその方法」をテーマにした一般公開講座の受講生の皆様が、ワンファミリー仙台に視察に訪れました。
「生きた権利擁護の一端を学びたい」とのご希望で、視察の対象に選んでいただいたことを大変うれしく思うのと同時に、今後もご期待に沿える活動を続けていきたいとの思いを強くしました。

事務所に到着後、立岡理事長より、ワンファミリー仙台の活動の出発点と、現在、連携している一般社団法人パーソナルサポートセンターとの協働での取り組みなどを紹介させていただきました。

ワンファミリー仙台の活動は、三人のボランティア（現・理事長の立岡学、副理事長の往見寿喜氏、佐藤わか子氏）が冬の仙台で寒空の下、路上で眠るホームレスの人たちに声をかけ、温かい味噌汁や飴玉を配ることから始まりました。
「目の前に困っている人、苦しんでいる人がいる時、見て見ぬふりはしない。」
権利擁護の実践の場はこの態度を貫くことからスタートし、ホームレスの方とのゴミ拾い活動、住居支援、シェルター開設、就労支援事業など、当事者のニーズ、スタッフの提案に応えていき、様々な支援活動に広がりました。

　皆様には現在の取り組みの具体的なイメージを持っていただくため、連携団体のパーソナルサポートセンターの就労支援事業、総合相談事業等も見ていただきました。就職活動の準備段階として行う「わあくしょっぷ」での就労準備プログラムや、「わっくわあく」でのひとりひとりの特性に合わせた求人の開拓、仕事のマッチングなどの取り組みを紹介し、現場での課題や、支援を必要とする方々の実情を知っていただくことができました。