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諸々と案内とお願い |

まさに今日の暑さなど、夏、本番という感じですが、
皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
体調を崩すことなく、この夏をのりきっていただく様、
ご自愛いただければ幸いです。
さて、先日、皆様にお願いしていましたワンファミリー施設入居の妊婦さんですが、無事、出産をし、元気な女の子が生まれました。母子ともに安定しており、様々な関係機関とも協議をし、ワンファミリー仙台の施設(無料低額宿泊所)よりは、やはり、きちんとした母子保護施設で生活の立て直しをすべきであるということで、本人同意のもと、現在、施設調整をしておりました。
皆さまから様々なご協力、ご支援をいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
そうかと思えば、ワンファミリー仙台の卒業生で現在、末期がんで入院している方がいまして、先日、SOSがありました。
「ワンファミリーなのだから、最後を看取り、この世に生れて良かったと思えるかたちで死なせたいので、彼のSOSに答えたいのですが・・・」とスタッフからお願いされ、とりあえずは、「本人から同意書をとり、支援をしてあげなさい」と伝えました。
その後、本人、うまくは書けなかったのですが、同意書にサインをしたので、現在、若手の見習いスタッフが洗濯や身の回りの世話をしています。
そうしたところ、本人から最後にしておきたいことがあると、「迷惑をかけたけれど、お母さんに線香をあげたい」と。
とことんお人よし集団のワンファミリーですので、病院の許可をとり、福島県の当事者の実家まで行きました。そして、スタッフが親族に「あと本人はわずかな命かと思うので、何とか線香をあげさせてもらえないか・・・」とお願いをするも、親族は「一切のかかわりを持ちたくない」と拒否。これまでの本人の行動がどれだけ親族に迷惑をかけてきたのかはわかりませんが、本人も「ここまでこれたことだけでありがたいです。ワンファミリーに最後の願いをきいてもらって感謝します」と、残念ながらも喜んだと報告をうけました。
今、本人をホスピスの病院に転院できる様に手配をしており、間もなくそちらにうつるかと思います。
実は彼のことがあり、ワンファミリーとして墓をたてる場所(永代借地権)を購入しました。さすがに墓までは建立できていませんが、彼が亡くなっても仙台市の無縁納骨堂におさめるのではなく、ワンファミリーの仲間として、葬りたいと思っています。
実は、孤立無縁の高齢生活困窮者の悩みの多くは、自らの最後のことです。そういう相談を実際うけています。故に、死んだあとワンファミリーがきちんと葬ってくれるということがわかれば、彼らは安心をし、最後の最後まで、有意義な人生を歩んでもらえるかと思っています。
そして世のため、人のため、社会のために、ちょっとでも尽くしてもらえれば、ありがたいと願っています。
ゆりかごから墓場までの支援をワンファミリーはしていますが、つくづく、これからの日本はどうなってしまうのだろうかと思います。
生活困窮者支援をつづけるなかで、派遣切りとか、多重債務、その他様々な理由でワンファミリーの門をたたきましたが、根本の根本原因は、幼少期にあります。
ほぼ100%、親の育て方、かかわり方、障害等に気付かなかった(障害をかくしたかった)が原因です。かなり高い確率で虐待等もうけています。
故に人間不信等からコミュニケーション能力をつけることができず、対人との関係もうまく気付けない結果、孤立をし、落ちてしまうという構図になっています。
今、一番問題にしなければならないのは、”孤立”です。
現在、(仮称)脱孤立社会ネットワークというのものをつくりたいと動きはじめました。
様々な孤立が原因で発生してしまう社会問題(自殺等)を解決していきたいと思います。
皆さまにも、このネットワークに参加いただきたいですし、勉強会を重ねたいと考えています。
とりあえず、第1弾として、NHKのプロフェッショナルにも出演された、認定NPO法人北九州ホームレス支援機構理事長の奥田知志先生を9月2日(木)にお招きをし、「絆の制度化」ということで、お話をいただきたいと思っています。現在、反貧困みやぎネットワークと合同でできないかということを打診しており、近日中に、正式な案内を皆さまにしたいと思っています。
それでは、皆さま、どうぞ、暑さ厳しくなりますが、お体はご自愛ください。
感謝合掌 立岡拝
追伸 いつもながらすみません。今現在あればうれしいものなのですが、扇風機、自転車、布団、タオルケット、バスタオル等があればありがたいのですが、もしも不要なものがありましたならば、ワンファミリーまでお願いいたします。
info@onefamily-sendai.jp (新沼、大河内まで)
by onefamily-sendai2
| 2010-07-19 10:59
| 感謝合掌